療育サポートガイド自閉症とは

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自閉症スペクトラム/自閉スペクトラム症(ASD)は、対人関係やコミュニケーションの障害、強い興味やパターン化した興味や活動などの特徴をもつ障害で、生後まもなくから特徴が現れることもあります。
発達障害にはこのほか、「学習障害(LD)」や「注意欠如・多動性障害(AD/HD)」などがあります。これらは併発・重複することも多く、それぞれ似たような症状で明確な診断をしづらいのが特徴です。また、年齢や環境により目立つ症状が違ってくるので、診断時期により診断名が変わることもあります。
自閉症スペクトラムは1000人に1~2人、男性が約8割と言われています。原因はまだよくわかっていませんが、脳機能の障害と考えられていて、小さい頃からその症状が現れます。早い時期から障害への理解が得られ、能力を伸ばすための療育等、必要な支援を行うことが大切です。

自閉症スペクトラムについて

自閉症スペクトラムは、主に、他人と関わるのが苦手で目を合わせられないなど社会的関係の形成が困難、意思疎通がうまくできないためパニックに陥りやすい、興味や関心が狭く特定のものにこだわる、といった特徴があります。表情や行間を読むことができないためコミュニケーションをとることが得意ではありません。また、特定のものに過剰なまでに熱中する、規則的な行動にこだわりを見せるといった特徴があります。脳の発達が通常と異なっていることが要因で、なぜ脳機能障害が起こるのかということは判明していません。親のしつけや育て方、愛情不足が原因ということはありません。
かつて自閉症スペクトラムは、「自閉症(自閉性障害)」「アスペルガー症候群(アスペルガー障害)」「広汎性発達障害(PDD)」と分けられていました。2013年に改定されたアメリカ精神医学会の診断基準DSM-5において、共通した特性を持った一つの障害「自閉症スペクトラム/自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)」として診断名が統一されました。ですが、ほとんど同じ意味合いで「広汎性発達障害(PDD)」として認識・使用されることも多くあります。スペクトラム(Spectrum)とは、連続的集合体という意味で、虹色が連続して変化しているように境目が無いというイメージを指します。つまり、自閉症スペクトラムは、より幅広い障害の概念を指しているといえます。

自閉症(自閉性障害)
自閉症は、年齢や知的障害の有無、程度などによって非常に多様です。幼児期では「目が合わない」「他の子に関心がない」「言葉が遅い」などの特徴で気づくことが多く、その他、「一人遊びが多い」「指さしをしない」「人のまねをしない」「名前を呼んでも振り向かない」「表情が乏しい」「落ち着きがない」「かんしゃくが強い」「特定のものに興味やこだわりをもつ」などもよく見られます。
自閉症の半数以上は知的障害を伴いますが、残りの約3割は知的障害を伴わない症状で、これは「高機能自閉症」と呼ばれます。IQが標準(知的障害に分類されない)レベルであるため外見上は障害を持っていることがわかりにくいと言われます。高機能自閉症は、アスペルガー症候群の症状と重なる部分も多く分類方法には様々な意見がありますが、高機能自閉症の方が言葉の遅れがあり、より自閉的な特性が強いとされています。
アスペルガー症候群(アスペルガー障害)
アスペルガー症候群は、会話の能力はあるものの社会性やコミュニケーション、想像力に障害があり、自閉症に似た発達障害といわれます。
アスペルガー症候群には知的障害がないことから、特に高機能自閉症と同じように考えられる場合があります。
症状の程度に個人差が大きいのが特徴で、また、他の発達障害の症状と似ている部分も多く、さらに重なっているケースも多いことから、診断が難しいとされています。
アスペルガー症候群の子どもは知能や言葉の遅れがないので、一見普通に見えます。また、時に難しい言葉を使ったり優れた記憶力を見せたりするため発見が遅れがちになる傾向があります。
特徴としては、「話しかけても目を合わさない」、「じっと見つめ続ける」、「相手の反応に気付かず会話が一方的」、「話がかみ合わない」などが挙げられます。
その他、集団の中で他の人と感動したり面白いと感じるポイントが違うため場の空気に合わない行動をとったり、体の使い方が不器用、興味のないことには集中力が持続せず多動が出る、といった傾向も見られます。逆に興味を持ったことに対しては異常な集中力やこだわりを見せます。
自閉症スペクトラム 自閉症スペクトラム
自閉症スペクトラム 自閉症スペクトラム

自閉症スペクトラムの症状

自閉症スペクトラムは、年齢や知的障害の有無、程度などによって非常に多様です。幼児期では「目が合わない」「他の子に関心がない」「言葉が遅い」などの特徴で気づくことが多く、その他、「一人遊びが多い」「指さしをしない」「人のまねをしない」「名前を呼んでも振り向かない」「表情が乏しい」「落ち着きがない」「かんしゃくが強い」「特定のものに興味やこだわりをもつ」などもよく見られます。
自閉症の半数以上は知的障害を伴いますが、残りの約3割は知的障害を伴わない症状で、これは「高機能自閉症」と呼ばれます。IQが標準(知的障害に分類されない)レベルであるため外見上は障害を持っていることがわかりにくいと言われます。高機能自閉症は、アスペルガー症候群の症状と重なる部分も多く分類方法には様々な意見がありますが、高機能自閉症の方が言葉の遅れがあり、より自閉的な特性が強いとされています。
自閉症の主な症状には以下のようなものがあります。

社会性の障害
  • ・目線を合わせない
  • ・注意されているのに笑う
  • ・同年代の子どもと遊べない
  • ・暗黙のルールがわからない
コミュニケーションの障害
  • ・言葉が話せない、言葉の発達に遅れがある、言葉が話せても意味が正確に理解できていない
  • ・自分の好きな言葉を繰り返す
  • ・話しかけられた内容に対応した返事ができない
  • ・指差し、目配せなど言葉を使わないコミュニケーションの意味がわからない
  • ・相手の手を使って何かをさせようとする(クレーン現象)
行動、興味の偏り
  • ・積み木を積まずに一列に並べるなど、そのおもちゃ本来の遊び方をしない
  • ・手をヒラヒラさせたりぐるぐる回るなどの反復的動作を繰り返す
  • ・日常の行動パターンが変化することを嫌ったり、特定のものに興味を持ち執着するなど、極端なこだわりを示す
感覚の異常
  • ・味覚、嗅覚に異常があることによる偏食
  • ・皮膚の感覚が敏感で、ちょっと触られただけでも痛みを感じる
  • ・聴覚過敏があり、特定の音を極端に嫌ってパニックを起こす
自閉症の症状 自閉症の症状
自閉症の症状 自閉症の症状

自閉症スペクトラムへの対応方法

自閉症児は、言葉の意味や場の雰囲気を理解したり、表情を読み取りながら相手と意思疎通することがうまくできません。したがってまず周囲に自閉症について理解してもらうことが大切です。また、家庭だけでなく、支援機関や地域の福祉施設、療育施設、教育機関等が一体となり支援していくことが必要とされています。
以下は、自閉症児に見られる症状から、どのような対応方法が良いのかを記述しています。

視覚化した伝え方
言葉によるコミュニケーションが難しい反面、視覚情報はよく理解したり、記憶できるケースが多くあります(視覚優位といいます)。指示を伝える際、具体的な物や写真、絵カード、言葉カードなど目に見える情報ツールを使うと(視覚化)効果的です。
具体化した伝え方
指示はできるだけ具体化されている方がその意味を理解でき混乱を招きにくいとされます。なお、生活空間についてはどこで何をするのかを(物理的に)明確にし、それぞれの場所を複数の目的で利用せず、「この場所ではこれ・・・」と決まっている方が理解しやすい場合があります。時間についても、「何時から何時までは何をする」と具体的に伝えると効果的です。
同時並行しない
自閉症は情報を同時に処理することが困難な特徴があるため、何かを見せながら同時に声をかけるのではなく、見せたあとに一呼吸おいて話しかける、声をかけたあと考える時間を与えてから次の言葉をかける、などの工夫が必要です。
注意のタイミングと工夫
注意するときはその場で即座に「いけません」と伝えないと効果がありません。なぜなら後で伝えると、時間・場所の変化により、自分のどの部分を注意されているのか理解できなくなるからです。また、肯定的表現ができる場合は「○○します」と伝えましょう。(例えば「走るな」でなく「歩きます」と注意する)
この場合も、絵をかいて何がいけなかったかを伝える、怒っている表情を見せる、×マークを用いるなど視覚的な伝え方が効果的です。
早期に専門的療育を
自閉症は脳の障害のため治ることはありませんが、障害を改善することができるといわれています。そのためには自閉症児の特性や療育方法に精通した専門機関で支援を受けることが最も効果的です。早期療育はその子が発揮できる能力を伸ばし、将来の就労など生活のあり方全般に大きな影響を与える可能性があります。また、早期の適切な療育がその先の二次的障害(パニックや自傷・他害行為などの問題行動)や、思春期の心の混乱の軽減に寄与するとも言われています。
自閉症への対応方法 自閉症への対応方法
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